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STEP 3 撮影テクニック〜列車写真の撮り方

鉄道写真の種類の一つの列車写真の撮り方について書いています。

列車写真は、一見すると簡単そうに見えますが、きちんと撮るのは難しい。
列車写真には、そんな面があります。
しかし、列車写真は、鉄道写真の基本です。

列車写真をきちんと撮るには何が必要なのか?それをいくつかの要素に分けて見ていきたいと思います。

列車写真と一口に言っても、いくつもの要素からなっています。

1.光線状態
2.列車をどれだけ引きつけるか
3.置きピン
4.ピントを合わせたところでシャッターを切る
5.フィルム
6.被写体との距離
7.レンズ
8.シャッタースピード
9.露出
10.まとめ



1.列車写真は順光で撮影するのが原則です

列車を順光で撮影すれば、車体の色やヘッドマーク、空なども本来の色で出るからです。

逆光や半逆光では、列車の先頭部など、どこかが影になってしまいます。

それを露出補正(撮りたいものが、きちんと写るようにフィルムにあたる光の量を調整することです。たいていの場合、絞りの開閉によって行ないます)をしないで、カメラが出した露出そのままで撮影したとしましょう。

そうすると、影の部分は黒くなってしまいます。また、他の部分に対しては、露出が不足(アンダー)なため、画面全体も黒っぽくなるでしょう。

逆に、影に露出を合わせてしまえば、影の部分は黒くならずに写りますが、他の部分に対しては露出が過剰(オーバー)なため、画面全体が白っぽくなってしまいます。


いずれにしても逆光、半逆光では、車体本来の色は出ないということです。

なお、順光、逆光、半逆光については、「順光、逆光、半逆光について」を見て下さい。



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2.列車は引きつけて撮りましょう

列車は引きつけて撮らないと迫力に欠けます。 
思いっきり引きつけてから、シャッターを切ってください。

それぐらいでちょうど良くなります。


113系 外房線 永田付近

外房線 永田付近


わたしも、最近はだいぶ出来るようになりましたが、撮り始めてからしばらくは、どうしても列車の迫力に負けてしまい、シャッターを早く切ってしまうのが癖でした。

自分では、「良い列車写真が撮れた」と思っても、仕上りを見てみると、画面の真中ぐらいに先頭車があって、迫力のない写真になっていました。

なぜ、感覚と結果が異なってしまうのか。

それは、シャッターを切るべきタイミングよりも、実際は早く切ってしまい、ブラックアウトの間に列車が動きます。

そして、ブラックアウトが終わり、シャッターの上がった後のファインダー画面を見て、うまく撮れていると思っていたのでした。

このことがわかってから、とにかく列車を画面から飛び出すぐらいまで引きつけて撮ることを心がけるようになりました。

「早く押したい」という心に「まだ、まだ」と自分に言い聞かせながら、
そのタイミングギリギリまで列車を引きつけます。

そして、あとほんのわずかという所でシャッターを押します。
こうすると、ブラックアウトの瞬間=フィルムに光があたっている瞬間に列車がベストの位置に来ているというわけです。

「シャッターを切ったら列車がファインダーから飛び出していた」
その位でないと、かっこいい列車写真は撮れません。



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3.ピント合わせは置きピンで行ないましょう

ピント合わせは置きピン(シャッターを切る位置にあらかじめピントを合わせておくことです。鉄道に限らず、動くものを撮るときに用います)を用い、慎重に「本当にこれであっているのか」と何度も自分に問いかけ納得のいくまで行います。

いくら、シャッターチャンスが良くてもピントが甘かったのでは、ピントを合わせていないのと同じことですからね。

置きピンの詳しいことは、「鉄道写真は置きピンが基本です」をご覧ください。



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4.ピントを合わせたポイントでシャッターを切りましょう

引きつけてシャッターを切らないとかっこいい写真は撮れません。
ですが、ただ引きつけても、どこでシャッターを切るかが問題です。

シャッターを押すべきポイントを設定しなければいけません。

そのポイントはピントを合わせた場所のほんの少し前です。
ほんの少し前というのは、シャッターを押してからのミラーが上がるまでのタイムラグを考慮してのことです。

ピントの合った場所でシャッターを切ったら、タイムラグによって、フィルムに露光された時にはピントが少しずれてしまうからです。

ですから、「ほんの少し前」なのです。

置きピンでの慎重なピント合わせと、タイムラグを考慮に入れた「ほんの少し前」にシャッターを切るようにしてから自分でも驚くぐらい、正確にピントのきている列車写真が撮れるようになりました。

行き先や列車名に併記されているローマ字が読み取れるまでになったのです。



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5.フィルムの選択は

天候や光線状態が、まったく同じ撮影条件でも、100よりは、200。200よりは、400の方が、シャッタースピードを速くすることができます。

詳しくは、「フィルム感度について」を見てください。



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6.被写体との距離は

鉄道写真ですから線路との距離といっても良いでしょう。

近づくほど列車を画面上でブラさずに止めるには、速いシャッタースピードが必要ですが、離れれば、遅いシャッターでも止まります。



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7.レンズの選択は大丈夫?

肉眼では、遠くにあるものは小さく見え、動きも小さいですね。
逆に、近くにあるものほど、大きく見え、動きも大きいですね。

それと同じことがレンズにもいえます。

レンズが短くなる
=広角レンズになるほど、ファインダー内での被写体の動きが大きくなります。
レンズが長く
=望遠レンズになるほど、ファインダー内での被写体の動きが小さくなります。

そして、どちらにしろ、あなたに近付くほど被写体の動きが大きくなっていきます。



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8.シャッタースピードはそれで大丈夫ですか?

最近の列車は、スピードアップがいちじるしいです。

それは、新幹線に代表されますが、在来線においても同様です。
航空機、高速道路、他の鉄道との競争で少しでも優位に立つ、その最もわかりやすい例が時間の短縮=スピードアップなのです。

というわけで、撮影する側からこれをみると、少しでも速いシャッタースピードを切らなければ列車がブレてしまうことになります。

あなたが何らかの意図があって「わざと」ブラすなら話は別ですが、そうではなく、きちんと列車をブラさずに撮ろうと考えていて、ブレてしまうのは、良くはありません。

一般的に列車写真では絞りを絞り込む必要はありません。
シャッタースピード優先で考えてください。


これは、カメラの性能、レンズやフィルムの選択、撮影する列車との距離、さらには撮影時の天候とも密接に関わることですが、状況の許す限り、できるだけ速いシャッタースピードを選択するようにしましょう。


そうすれば、列車がブレる可能性を低くするだけでなく、手ぶれなど撮影者側が引き起こすことでのブレの可能性も低くできます。

では、具体的にどの程度のシャッタースピードが良いのか。

列車のスピードによっても異なりますが、一つの目安として、500分の1〜1000分の1。
JRの在来線ですと、500分の1を切るとブレずに写ります。

新幹線ですと、在来線以上の高速ですので、ブラさずに撮れるシャッタースピードは、もっと速い側にシフトします。



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9.露出は中間値にしましょう

列車写真は、昼間に撮影することが多いと思います。

昼間の空と地上では、空のほうが明るいので、そちらに露出を合わせてしまうと列車のいる地上はアンダー(露出不足)になります。逆に、地上に合わせてしまうと空がオーバー(露出過剰)になってしまいます。

よって、空と地上両方の露出の中間の値をセットしましょう。どちらとも過不足なく描写されるはずです。

一つ注意があります。

空を測る時ですが、あなたが決めた構図に入ってくる部分だけを測ると良いと思います。

あまり関係ないところを測っても露出の判断に迷うだけですから。



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10.列車写真は鉄道撮影の基本です

ここで見たように列車写真といえども、様々な要素からなっているのがおわかりいただけたかと思います。

鉄道写真に欠かせないものを列車写真は含んでいます。
ピント合せやシャッタースピードやレンズの選択など。

いわば、列車写真は鉄道写真撮影の基本です。

たとえば、流し撮りや観賞写真(ともに後述)でもきちんとピント合せを行い、ピントを合わせたポイントでシャッターを切らなけらば、人を感動させる写真はできません。

ですから、「たかが列車写真」とばかにせずに、きちんと撮れるようにしておきましょう。







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