経済指標発表

フィルムの基礎知識〜使用前のフィルムの保管

使用前のフィルムの保管について書きました。


使用前のフィルムの保管について

(1)冷暗所での保管が理想

フィルムは、湿気や有害ガスのない冷暗所での保存が理想です。
乳剤に悪影響がおよぶと発色などがおかしくなります。

フィルムには、フィルムの構造で触れたように、乳剤層が塗られ、その中身は、感光性のあるハロゲン化銀や発色剤のカプラ―が、ゼラチンによって固められています。

高温高湿では、ゼラチンが、やわらかくなると同時に、ハロゲン化銀の変質が起こりやすくなり、感度の低下や、カブリ、カラーバランス(色のバランスのことです)の変化などが起こります。

また、有害ガスも同様の作用を与えます。
熱や強い光のあたらず、湿気や有害ガスのない冷暗所での保存により、フィルムへの悪影響を最小限に抑えることができます。

「熱や強い光のあたらず、湿気や有害ガスのない冷暗所」が理想ですが、一般の家庭ではそうした場所を探し出すのは難しいかなと思います。

そこで、たいていの方は、冷蔵庫に保管していることと思いますが、ただ、「冷蔵庫に入れておけば良い」というものではありません。

(2)冷蔵庫でのフィルム保管のポイント

(a) 保管する場所は、冷蔵庫の野菜室で。
卵や飲み物を入れる冷蔵室では室温が低すぎるため。
有効期限に関わらず、野菜室で保管しましょう。野菜室内ならどこに置いても大丈夫です。脱臭炭などがあっても関係ありません。

ただ、冷蔵庫は意外と湿度が高いのです。カビが発生するのもこのためです。

ですから、湿気の多い冷蔵庫に保管するのであれば、湿気が入らない容器にフィルムを入れて、密閉する必要があります。
(b) 冷蔵庫の野菜室に入れたままの使用期限切れのフィルムは2年まではOK。
先日、1年半前に期限切れになったフィルムが使えるかどうかいきつけの写真屋に確認した所、冷蔵庫に入れたままならば、「2年がギリギリのところ」だということです。

ちなみに、2003年9月に有効期限が切れたフィルムを2005年6月に使いましたが、発色には全く問題ありませんでした。
(c) 使う前の日には冷蔵庫から出しておく。
使用する前日には冷蔵庫から出して、パッケージに入れた状態で外気になれさせます。これをウォーミングアップいいます。

(3)ドライキャビネットで保管する

フィルムは、湿気が大嫌いです。

ドライキャビネットに保管するのも良い方法です。
夜間など時間外に空調が切れても、ドライキャビネットならば湿度を一定に保てます。

ドライキャビネットを用いた理想的な保管方法は、プレハブの大型冷蔵庫をつくり、そのなかにドライキャビを置いて、フィルムをドライキャビネットに入れることです。

冷蔵庫は、温度を低く保ちますが湿度の調整はできません。
逆に、ドライキャビネットは、湿度を一定に保つことはできますが、温度の調整はできないからです。

ドライキャビネットと冷蔵庫を組み合わせることで、最良の保存状態に近づけられます。

一般家庭でも冷蔵庫のスペースがあれば、ドライボックスなどに入れて保管しても良いでしょう。



(4)アマチュア用フィルムとプロ用フィルムでは保管条件が異なります

色のバランスの変化やその使用目的の違いにより、アマチュア用フィルムプロ用フィルムでは、保管のための条件も異なってきます。

プロ用フィルムは、色のバランスが厳密に取られているので、フィルムを長期間保存するためには色のバランスの変化を抑えるように、冷蔵庫などで13℃以下で保存した上で、湿気からも守らなければなりません。

アマチュア用フィルムの保存は、常温(24℃以下)で大丈夫です。

(5)フィルムを炎天下の車内などに放置しない

以前、カメラ雑誌でフィルムを車の車内にずっと置いたままでちゃんと発色するかという実験をしたという記事を見ましたが、使用期限内であっても、発色がおかしくなるということが書かれていました。

高熱で青、緑、赤の各乳剤層が別々な変化をするため、きちんとした色が出ないためです。
また、感度の低下は必ず発生します。

車の車内でなくても、夏の暑く強い日ざしに長い時間さらしたフィルムにも同じことがいえます。



つぎは、「マウント・スリーブ」です。








▲このページの一番上にもどります

>> STEP 1 もくじ に戻ります
>> Railway Photograph のトップに戻ります

STEP1 「機材の基礎知識」 | STEP2 「撮影前の準備」 | STEP3 「撮影テクニック」 | STEP4 「撮影後の保存・整理・加工など」 | 鉄道写真館 | 鉄道の本 | 鉄道DVD
撮影の準備 | 鉄道関係リンク集 | 写真関係リンク集 | RailwayPhotographについて | リンク、バナーについて | スポンサーのお願い | 自己紹介、写真観、メール
サイトマップ
寝台特急で旅行しよう! | 夜行バス 大阪 東京 | JR 新幹線 料金 | 国内格安航空券
Copyright(c) 2004-, keizo All Rights Reserved.